疲れて部屋を片づけられない方へ|自分に合う進め方を探した相談事例

すこーし肩の力を抜いて、読んでみてくださいね☺️
神奈川県松田町の
「カウンセリングルームみやまかわ」の
北島しずこです。
今回は
「片付けたいのにうまく片付けが進められない方」
とともに取り組んだある事例を紹介します。
「仕事のストレスや生活環境」
に合う進め方を一緒に考えて
日常のお掃除を習慣化した
ご本人さまと伴走したおはなしです。
目次
🟩はじめに:仕事帰りの部屋を見つめて
✅「物がとにかく多すぎて、片付けができない」
✅「やれるけど、やるのにすごくエネルギーがいる」
✅「仕事から帰宅後、何もやる気が起きない」
✅「何から手を付けていいかわからない、体力も落ち疲れている」
毎日働く30代~50代の方は忙しくて、
なかなか家の片付けに時間を割けないものです。
このような生活の不満を抱えていませんか🤔
部屋が散らかっている状態が長く続くと
「お風呂入って寝るだけ」
「帰ったら洗濯して、あそこの棚を整理して」
と、そんな言葉が漏れてしまう
自分に気づくことがありますよね。
とくに片付けが苦手な方や
仕事で常に脳をフル回転させている方は
帰宅した瞬間にエネルギーがオフになってしまいます。
そして、片付けまで手が回らないということに・・・。
片付けられないのはあなたの
「性格」や「意志の弱さ」
からくるものでしょうか。
じつは
片付けの「受けとめ方」
を変えるとうまくいくかもしれません。

しずこさん・・・。
わたしも片付けの悩みを
カウンセリングで相談してもよいのでしょうか。

もちろんです😊
当ルームでは
「片づけたいのに手がつかない」
「何から始めればよいか分からない」
そんな日常の困りごともお話しいただけます。
どんな場面で困っているのか
今の生活で
何が負担になっているのか
を伺いながら
ご本人が望む暮らしと
無理のない進め方を
一緒に考えます。
今回ご紹介する方も
最初の計画どおりに進んだわけではありません。
ご本人の仕事の忙しさに合わせて
途中で目標を変えながら取り組みました。
ここではわたしのあるケースをもとに
心理療法の一種である
「認知行動療法(CBT: Cognitive Behavioral Therapy)」
を取り入れ、
数年間
【足の踏み場がなかったほど散らかった部屋】
を約半年で
【自分にとって心地よい空間】
へ作り上げた事例をご紹介します。
「心理学の理論」を使って
脳と体を自然に動かしていくステップ
を分かりやすく説明していきますので
これなら、今の自分にもできるかもしれない」
と、思えるヒントがきっと見つかることでしょう ✨
🟩【事例紹介】足の踏み場がない部屋はどう変わった? 実際のプロセス
※これから始まる事例はご協力いただいた方への配慮と個人特定を避けるため、実際のケースをベースに一部構成や表現を変更して作成しています。
今回ご紹介する事例のSさんは
30代の男性でひとり暮らしをしています。
会社ではデスクでPCを前にして
電気回路系のものづくりに携わっています。
🟧Sさんの困りごと、そして目指す未来

「部屋の隅々まで見渡せる空間」
※当時の資料を思い出しながらしずこが描きました。
Sさんが困っていたのは
部屋がゴミや品物で散らかり
足の踏み場もなく床面がみえない状態が
数年間続いていることでした。
「欲しい物を手に取るのに邪魔な物をいくつか動かして
ようやく手が届く状態で手間取ることで困っている」
というお悩みです。
Sさんにとってのゴールは
単に自分の部屋を
綺麗に片付けるのではなく、
椅子に座った時に床に
ゴミがなく空間があって、
手を伸ばせばスマホの充電器を
すぐに手に取れる

単に自分の部屋を綺麗に
片付けるのではなく、
椅子に座った時に床に
ゴミがなく空間があって、
手を伸ばせばスマホの充電器を
すぐに手に取れる

さらに
「机の横のタンスを窓際に移動させること」
でした。
Sさんは未来の片付けた部屋のイラストを描き
「このようになると思うので、やります!」
と力強い言葉で宣言してくれました。
※絵を描いてみる手法にSさんは応えてくれたのです。
🟧片付けのタイムライン
🔸 開始時: 小さな行動から開始
「机の上にあるビニール袋に、
移動先のゴミを1つ入れてフックにかける」
という小さな行動から開始しました。
フックにかけるまでの流れの動作を
一つひとつ確かめるように行いました。
🔸 1ヶ月後: 順調な滑り出し
大きなゴミの片付けに成功してうまくいったので
これを続けることにしました。
🔸 2ヶ月後: 大きな方針転換
仕事が猛烈に忙しくなり、
帰宅後や土日もひたすら就寝する日々に。
この時点で片付けの計画は一時中止し、
「目につくゴミを一つビニール袋に入れてフックにかける」
ことで、これ以上散らさない
現状維持に目標を切り替えました。
🔸 3ヶ月後: 小さな変化の兆し
仕事が落ち着き、ゴミを袋に入れることを
細々と続けていたため数年ぶりに部屋の床面が
ようやく見え始めました。
「ある日、床にぽっかりと、おぼろ月が出てきたので、
しばらく月をみていた」
と語り、ここからやる気スイッチが入りました。
🔸 4ヶ月後: 予想外のアイデア
タンスの移動をきっぱり止めて、
本人のアイデアで「スチールラック」を購入。
どこに何があるかひと目で分かるようにしました。
🔸 5ヶ月後: 劇的な成果
部屋の床面が7割ほど見える状態になり
掃き掃除をすると床板本来の色が
見えるようになりました。
🔸 6ヶ月後: 「程よい妥協」のゴール達成
「床面が10割見えることを目指して
綺麗にするのではなくこの7割の状態を維持したい」
という結論に達し、
お部屋の片付けを終了しました。
🟩なぜ片付けられたのか? この事例で大切にした4つの工夫(認知行動療法)
この事例がなぜうまくいったのか?
認知行動療法 (CBT) の観点から
分かりやすく説明します。
▼ あわせて読みたい
認知行動療法の基本的な仕組みや効果については、こちらの記事で分かりやすく解説しています。
👉 認知行動療法とは?効果や自分でできるやり方を分かりやすく解説
🟨 1. 小さなステップの「ゴミ1つ」から
心理学の世界には
「小さな行動から大きな変化が生まれる」
という法則 (行動の活性化)があります。
Sさんは
小さな行動からご自身の変化を確かめていきました。
「いざ1つ拾ってみると、ついでにもう1つ拾う」
と手が勝手に動くことが起きてきます。
また、行動を頭の中で予行練習することで
「自分にはそれができると信じられる力(自己効力感)」
を高めることができました。
🟨 2. 2ヶ月目の失速からの大きな学び
この事例で
認知行動療法の真価を発揮したのは
2ヶ月目に片付けが完全にストップした時です。
Sさんの業務が激しくなった頃合いです。
電気回路設計のプロジェクトの責任者になって
業務優先に。
一旦はお片付けミッションを
中止せざるを得ませんでした。
それでも、月一回の面談は続けることにしました。

月に1回の面談で無理のない目標へ一緒に調整していきました。
※クライエント役はモデルで再現しております。

プロジェクトの山に入ってきて
とっても疲れてます。
ぐったり、している。
家の片付けが思うように進まなくなってしまった。
そんなふうです。

疲れているなかでも
このようにして面談に
来てくれてますね☺️
疲れたなかでも・・・
なんとかしたいとおもってらっしゃる。
今の目標
(絵に描いた床が見渡せる空間)
をすこーし低くしてみませんか?
Sさんの目線を合わせ、伝わりやすいように
右手を胸元にまで下げるジェスチャーをしました。

そうですねぇ・・・

今のストレスに応じた目標に
変える。
今日はそんなふうな
(次の目標設定)
お時間と進め方で
よろしいですか?

はい、お願いします。
《面談中》

そんなふうに
やる気が湧きにくいなかで
やれることって、ある?

やっぱり、
ゴミ箱を新しくしたので。
目につくものだけでも
家に帰ったら1つは入れる。
入れます。
そのときSさんは、
「意志が弱いのではなく、
単にエネルギーが切れていただけだ」
と気づかれました。
目標を
「片付ける」から「これ以上散らさない」
へ柔軟に切り替え
ハードルを下げて行動を維持したことが
3ヶ月目の成果に繋がりました。
途中で片付けの手が止まってしまっても、それでも「ご自身の片付け」は続いていく
「ゴミを一つなら」と思えた方は
無理のない範囲で試してみてください。
反対に、「その一つにも手がつかない」
と感じる方はこの記事の方法をできない
自分まで責める必要はありません。
何が負担になっているのか。
今は何を優先したいのか。
そこから一緒に整理することも相談の始め方です。
🟨 3. スチールラックという柔軟なアイデア
お部屋の変化を感覚的に確認していたSさんは
当初の計画だった
「タンスの移動」を
「物を置きやすくどこに何があるか分かりやすい」
スチールラックへ変更しました。
🟨 4. Sさんが選んだ「7割で心地よい」というゴール
「少し散らかっていても、自分が 過ごしやすければ7割でOK」
という「程よい塩梅」を
肯定的に選択できるようになりました。
Sさん自身も、人に話すことで
片付けの進み具合を確認できたことに
気づかれています。
何が負担になっているのか。
今は何を優先したいのか。
そこから一緒に整理することも
相談の始め方です。
🟩おわりに:「ゴミ1つ」から始める、無理のない空間づくり
部屋が片付けられないという悩みは
単なる自分の性格の問題ではなく
「自分のエネルギーや特性とどう付き合うか」
という自分との向き合い方とも言えます。
もし今
あなたの部屋が
足の踏み場がないくらい散らかっていたら。
まずは机の上にある
小さなゴミを1つだけゴミ箱に
ポイと捨ててみるところから始めてみましょう☺️
この実例のように
ストレスでエネルギーが枯渇し
家が片付かないのは
決してあなたの性格であったり、
や意志が弱いからではありません。
「やり方」と「考え方」
を少し変えるだけで
心も部屋もスッと軽くなることがあります。
もしあなたが今
「毎日疲れてしまって片付けられない」
「今の自分を変えるヒントが欲しい」
とお感じになられている。
としましたら、一度専門家と簡単なお話から
始めてみることをおすすめします。
当相談室では
働く大人のストレスケアや
認知行動療法を活用した
カウンセリングを行っています。
「よし、がんばるぞ!」
と無理に背伸びをする必要はありません。
今回のSさんは
わたしと共に面談を重ねて、
ご自身がもっとも過ごしやすい状態、
「7割片付いた部屋」
というSさんのゴール地点にたどり着きました。
ちょっとした心のモヤモヤも、
声に出すことで
スッキリ整理されることがたくさんあります。
松田町で、片づけられない悩みを一度お話ししてみませんか?😉
「片づけた方がよいのは分かっている。
でも、うまく進められない」
その困りごとから
お話しいただいて大丈夫です。
うまく説明しようとしたり
話をまとめてから来ようとしたりする
必要はありません。
カウンセリングルームみやまかわでは
お話を伺いながら
今の生活で負担になっていることや
ご自身が望む過ごし方を、一緒に整理していきます。
(強い疲れや体調不良が続いている場合は、片付けだけで解決しようとせず、医療機関への相談も検討してください。)

初回相談のお申し込みやお問い合わせが可能です。
初回おためしコース:30分・5,000円(税込)
場所:神奈川県松田町の相談室
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